論語は中国・春秋時代の思想家・孔子(紀元前551年?~紀元前479年)とその弟子たちの言行を記録した書物です。
その論語の中に天命について以下の記載があります。
「私は十五歳のとき学問に志を立てた。三十歳になって、その基礎ができて自立できるようになった。四十歳になると、心に迷うことがなくなった。五十歳になって、天が自分に与えた使命が自覚できた。六十歳になると、人の言うことがなんでもすなおに理解できるようになった。七十歳になると、自分のしたいと思うことをそのままやっても、人の道を踏みはずすことがなくなった」と。
今現在自分の天命を既に全うしている方、まだ天命に気づいていない方、天命に気づかず亡くなってしまう方がいるかもしれません。
では、宿命、運命、使命、天命とは何なのかについて解説していきます。
宿命、運命、使命、天命とは
- 宿命(しゅくめい)とは、「宿る命」「定められた(宿った)命」のことです。
生まれた場所、国、環境、時代、肉体など生まれ持って決まっているもので、変えることのできない、受け入れざるを得ないものです。前世からの反映ともいわれます。 - 運命(うんめい)とは、「運ばれる命」「命の運び方」のことです。
生まれたときから死ぬまでの運命は変えることができます。自分の在り方、生き方、心の持ち方によって、人との出逢いも変わります。人との出逢いで、自分の人生も変わってきます。運命には様々な選択肢があり、コロコロと変わって行きます。未来は白紙です。その中での運と努力により、運命が決まって行きます。 - 天命(てんめい)とは、「天から与えられる命」「天が命じた使命」のことです。
神との約束ともいえますが、一生をかけてやり遂げなければならない役割です。しかし、天命を知ることは簡単ではありません。 - 使命(しめい)とは、「使う命」「命の使い方」のことです。
この世に誕生し、生きている間に、この命をどのように使うのかということです。この使命は、究極的には「天命」を守るために使う命です。人は、それぞれの宿命の下に生まれ、それぞれの運命を切り開き、それぞれの天命に近づきながら一生を終えることになります。
私は神であり、人生の創造主でる
「宿命(ありのままの姿)」「天命(あるべき姿)」「運命(シナリオ)」、そして「使命(ミッション)」の下に描かれる、壮大なプログラムともいえます。ありのままの自分を受け入れ、それぞれの人生をプロファイリングしながら、自分らしい人生を生きましょう。
まとめ
当然のことながら、過去は変えることはできません。「もしあの時、こうしていれば、私の人生変わっていたのに」と嘆いても始まりません。
しかし、運命(未来)は変えることができます。一瞬一瞬の選択により、運命は変わります。
日々ダラダラ過ごしている人、毎日ゲームばかりやっている人、自分自身を変えるため日々の努力を怠らない人、どの人がよりよい人生を歩めるでしょうか?
人生100年時代、折角なら、楽しく、有意義な人生を送りませんか?
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